最後のストライク』(さいごのストライク)は、広島東洋カープ投手・津田恒実(本名:恒美)の現役時代と闘病生活を描いた、津田晃代著のノンフィクション書籍。および、それを原作として制作・放送されたテレビドラマ。

概要

広島東洋カープの炎のストッパーとして活躍し、「弱気は最大の敵」の言葉を信条とした津田投手の、選手時代の栄光と、病魔に襲われてからの2年以上にわたる闘病生活を、妻であった津田晃代が綴った作品。1995年6月に、勁文社より『最後のストライク - 津田恒美と生きた2年3カ月』のタイトルで発刊された。1998年6月に幻冬舎より文庫化された後、2000年にテレビドラマ化されている。メインタイトルの由来は、彼の命日がちょうどオールスターゲームの第1戦当日となった巡り合わせを、死期の「コントロール(制球)」に見立てての称。

テレビドラマ

最後のストライク 〜炎のストッパー津田恒美・愛と死を見つめた直球人生〜』のタイトルで、2000年7月28日にフジテレビ系列の「金曜エンタテイメント」枠で放送された。

前述の津田晃代夫人による手記を原作として、フジテレビのディレクターの熱意で温められた企画がドラマとして放送された。主演の岸谷五朗は闘病中の津田を演じるため、8日間で約8キロの減量をした。ウグイス嬢や実況アナウンサーには、津田が現役当時に務めていた本人が出演し、当時の津田のチームメイトも、端役として様々なシーンに出演している。

津田の出身地である広島地区では平均視聴率36.1%を記録した。

なお、本作の脚本を手掛けた松原敏春が放送から半年後の2001年2月6日に53歳で急逝している。

キャスト

  • 津田恒美:岸谷五朗
  • 津田晃代:石田ひかり
  • 森脇浩司:石黒賢
  • 達川光男:ダンカン
  • 川端順:羽場裕一
  • 北別府学:寺脇康文(友情出演)
  • 清川栄治:西村和彦
  • 高橋慶彦:戸井勝海
  • 山崎隆造:小沢仁志
  • 福永富雄:中西良太
  • 山本浩二:勝野洋
  • 阿南準郎:佐藤B作
  • 安仁屋宗八:宇崎竜童
  • 池谷公二郎:小木茂光
  • 津田悦子(姉):あめくみちこ
  • 津田一人(父):樋浦勉
  • 北別府広美(北別府夫人):山下容莉枝
  • 観客1(カープファン):川端順
  • 観客2(カープファン):清川栄治
  • 観客3(阪神ファンのヤジ親父):月亭八方
  • 観客4(阪神ファンのヤジ青年):月亭八光
  • 観客5(阪神ファンのヤジ親父):ダンカン(達川光男と二役)
  • ホテルのイベントチーフ:山本浩二
  • 実況アナウンサー:神田康秋(テレビ新広島)、福井謙二(フジテレビ)

スタッフ

  • 原作:津田晃代「最後のストライク - 津田恒美と生きた2年3カ月」
  • 脚本:松原敏春
  • 演出:林徹 
  • プロデュース:林徹、西岡善信、酒井実
  • 野球指導:北別府学(元広島東洋カープ投手)
  • 音楽:石田勝範
  • 主題歌:松山千春「君に」(日本コロムビア)
  • ロケ協力:福岡ドーム、みろくの里、海の中道海浜公園、龍谷大学、関西医科大学洛西ニュータウン病院、広島市
  • 協力:読売ジャイアンツ、ヤクルトスワローズ、中日ドラゴンズ、阪神タイガース、福岡ダイエーホークス、西武ライオンズ、近鉄バファローズ
  • 特別協力:広島東洋カープ
  • 製作協力:映像京都、テレビ新広島
  • 製作著作:フジテレビ

脚注

外部リンク

  • 「最後のストライク」ホームページ - ウェイバックマシン(2000年12月6日アーカイブ分) - フジテレビ

最後のストライク 古本屋こはるとひより

『最後のストライク』 井出ちかえ 澱夜書房oryobooks

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