ヒトコロナウイルス229E(HCoV-229E, Human coronavirus 229E)は、ヒトやコウモリをはじめとする哺乳類に感染するウイルスの1種。エンベロープを持つ一本鎖プラス鎖RNAウイルスであり、アミノペプチダーゼN受容体(APN受容体)を利用して宿主細胞に侵入する。ヒトコロナウイルスOC43等とともに、風邪の原因となるウイルスの一つである。アルファコロナウイルス属(第1群コロナウイルス)に含まれる。

1960年代に、ヒトコロナウイルスOC43とともに、ヒトに感染するコロナウイルスとしてはじめて発見された。極めて普遍的に存在する風邪のウイルスであり、通常は重症化しない。全年齢に感染するが、5歳以下の小児に多く見られる。なお、2000年代以降のいくつかの研究では、風邪様コロナウイルスの中では比較的低頻度となっている 。

MERSコロナウイルスと同様に、ラクダから人に感染するよう進化したと推定されている。

脚注

出典


Kostenlose Bild Mensch, cooronavirus, HCoV, 229E, Virionen, familie

Figures and data in The human coronavirus HCoV229E Sprotein structure

「COVIT19(新型コロナウイルス)」について

Human coronavirus 229E Semantic Scholar

Examining the persistence of human Coronavirus 229E on fresh produce