前田 育男(まえだ いくお、1959年7月16日 - )は、日本のカーデザイナー。マツダ株式会社シニアフェロー・ブランドデザイン。

来歴・人物

広島県出身。修道中学校・高等学校及び京都工芸繊維大学工芸学部意匠工芸学科を卒業し、1982年にマツダに入社。商品企画部門を経て1985年にデザイン部に異動し、ミレーニアや初代デミオのエクステリアを担当。その後トリビュートやRX-8、3代目デミオのチーフデザイナーを務めた。2009年4月、ローレンス・ヴァン・デン・アッカーの後任としてデザイン本部長に就任。2010年にはデザインテーマ「魂動-Soul of Motion」をコンセプトカー・靭と共に発表した。

2017年から2018年にかけて、経済産業省と特許庁が設置した「産業競争力とデザインを考える研究会」の委員を務めた。

2019年4月11日、「知財功労賞」(特許庁長官表彰)を受賞。

2020年7月には、英Autocar誌が主催する「AUTOCAR AWARDS 2020」において、自動車デザインで優れた業績を上げた個人に贈られる「Design Hero」賞を受賞した。

初代RX-7をデザインし、後にマツダのデザイン本部長を務めた前田又三郎は父親。父親からプレゼントされたエンツォ・マーリのペーパーナイフに感銘を受けたと語っている。モータースポーツを趣味としており、マツダの社内制度における最上位ライセンスを保有している。

経歴

  • 1982年 - マツダに入社。
  • 2001年 - チーフデザイナーグループ副主査に就任。
  • 2009年 - デザイン本部長に就任。
  • 2013年 - 執行役員 デザイン本部長に就任。
  • 2016年 - 常務執行役員 デザイン・ブランドスタイル担当に就任。
  • 2022年 - シニアフェロー・ブランドデザインに就任。

代表作

  • トリビュート(2000年)
  • RX-8(2003年)
  • デミオ(2007年・DE型)
  • 靭(2011年)
  • RX-VISION(2015年)
  • VISION COUPE(2017年)

著書

単著

  • 『デザインが日本を変える-日本人の美意識を取り戻す』光文社〈光文社新書〉、2018年5月 ISBN 978-4-334-04355-1

共著

  • 『相克のイデア-マツダよ、これからどこへ行く』仲森智博共著、日経BP、2020年6月 ISBN 978-4296105311

脚注

関連項目

  • 修道中学校・高等学校の人物一覧
  • 京都工芸繊維大学の人物一覧

外部リンク

  • マツダ オフィシャルウェブサイト
  • マツダ株式会社 企業サイト

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前田育男 amanaINSIGHTS(アマナインサイト)

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