『魔法』(まほう)は、2020年11月25日にリリースされた花譜の 2nd アルバムである。『魔法α (Ein Lied, um die Welt zu verändern.)』および『魔法β (Wer schön sein will, muss leiden.)』の2形態としてリリースされた。2020年12月16日にはデジタルアルバム『魔法』としても配信されている。
また、本アルバムのRemix Albumである『魔法γ』についても本項で述べる。
概要
2020年10月10日、花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」にてリリースが発表された。リリース当初はBOOTH経由での販売で、現在ではFINDME STOREを通じてD2Cで販売されている。
ジャケットイラストはαとβで異なり、『魔法α』はイラストレーターのPALOW.、『魔法β』は漫画家の宇佐崎しろが書き下ろした。
CDアルバム以外にも、写真集「透明2」、ポエトリーCDの音声劇「御伽噺」、アクリルキーホルダー、ステッカー、トレーディングカードセット、ラバーバンドに加え、花譜、カンザキイオリ、PIEDPIPERからの寄稿文が同梱されている。このうち音声劇、アクリルキーホルダー、ステッカー、トレーディングカードセット、ラバーバンドはαとβで異なる。
本作品に収録されている楽曲「まほう」には「音楽は魔法」という歌詞があり、花譜はこれをとてもいい言葉だと感じつつ、聴き手にとってもこのアルバムが魔法のような存在になってくれたら良いと語っている。また、「音楽は魔法」という言葉について、音楽の中の言葉は自分に都合のいい解釈ができ、現実逃避にもなる点で音楽は「魔法」であるが、逆にそれが故に、独り善がりでわざとらしいと感じ、我に返り虚しくなる瞬間もあるため、願望や意思とは無関係に容易く解けてしまうところも「魔法」らしいと解釈している。
収録曲
全15曲。作詞・作曲は全てカンザキイオリが手掛けている。なお、4曲目「私論理」は安宅秀紀、14曲目の「まほう feat.理芽」は及川創介が編曲を手掛けており、それ以外はカンザキイオリ自身の編曲である。レコーディングおよびミックスエンジニアとしてbirdie houseの齊藤裕也が、4曲目「私論理」のミックスエンジニアとして安宅秀紀、マスタリング・エンジニアとして Sterling Sound の Randy Merrill が携わっている。
2曲目の「危ノーマル」はエナジードリンク『ZONe』IMMERSIVE SONG PROJECTコラボ曲であった。3曲目「アンサー」はテレビアニメ『ブラッククローバー』のエンディングテーマに起用された。5曲目「戸惑いテレパシー」は「HAYABUSA EXPERIENCE by 3.5D × docomo」のテーマソングとして制作された。7曲目「畢生よ」は山田悠介の小説『俺の残機を投下します』のテーマソングとなり、PVが制作された。「メルの黄昏」、「帰り路」および「まほう feat.理芽」は『花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」』にて発表された楽曲である。13曲目「帰り路」はカンザキイオリが花譜へのインタビューをもとに作った楽曲である。12曲目「景色」はNetflixオリジナルアニメ『日本沈没2020』グランドエンディングテーマとなった。
反響
2020年12月28日付のBillboard Japanダウンロードアルバムランキングでは、『魔法』が7位にランクインした。
魔法γ
『魔法γ (Je stärker wir sind, desto unwahrscheinlicher ist der Krieg.)』(まほう ガンマ)は2021年12月22日に発売された花譜のリミックス・アルバムである。上記『魔法』の15曲のうちインストゥルメンタルを除く13曲を、13名のアーティストがそれぞれリミックスしたものである。リミックスアルバムとしては『観測γ』に続く第二弾である。
活動3周年を記念した10大プロジェクトのうち、第2弾としてリリースが発表された。CDのほかに、パスケース、アクリルキーホルダー、ポストカード、缶バッジ、そしてリミックス参加アーティストからのアルバム「魔法γ」への寄稿文が同梱されている。
収録曲
脚注
注釈
出典
参考文献
- 芝崎浩司 編『VTuberスタイル 9月号』株式会社アプリスタイル、2022年8月26日、3-15頁。
- クイック・ジャパン編集部 編『クイック・ジャパン Vol. 162』太田出版、2022年8月26日、74-88頁。ISBN 978-4778318277。OCLC 1342547424。
関連項目
- 観測 (花譜のアルバム) - 花譜 1st アルバム
外部リンク
- 「魔法α」- KAMITSUBAKI STUDIO
- 「魔法β」- KAMITSUBAKI STUDIO
- 「魔法γ」- KAMITSUBAKI STUDIO




