弘中 邦佳(ひろなか くによし、1976年6月17日 - )は、日本の男性総合格闘家。山口県岩国市出身。マスタージャパン代表。元修斗世界ライト級王者。元CAGE FORCEライト級王者。
来歴
10歳から柔道を始め、鹿屋体育大学卒業後は自衛隊体育学校に入隊し、全日本実業団柔道大会で全国ベスト8の成績を残した。
2001年7月29日、第1回東日本アマチュア修斗選手権のミドル級(-76kg)に出場。決勝で菊地昭に判定負けし、準優勝となった。同年9月24日、第8回全日本アマチュア修斗選手権のミドル級トーナメントに出場。またもや決勝で菊地に敗退し、準優勝となった。
2001年10月23日、プロ修斗デビュー。
2002年11月15日、修斗で徳岡靖之に判定勝ちし、ミドル級新人王を獲得した。
2002年12月4日、修斗でニック・ディアスと対戦し、判定勝ち。
2003年2月6日、修斗のメインイベントでジョン・レンケンと対戦予定であったが、レンケンが前日計量で76kg契約を4kgオーバーし、当日体調不良を原因に試合がキャンセルされた。
2004年は、怪我のため総合格闘技の試合に長期間出場できないことから、ブラジル・サンパウロにてブラジリアン柔術の修行を積む。柔術世界王者フェルナンド・テレレに師事し、道場にて当時まだ茶帯であったアンドレ・ガウヴァオンをはじめとするトップ柔術家達とトレーニングに励んだ。滞在中にはリオで開催された世界柔術選手権に出場し、無差別級でベスト8の戦績を残す。
2004年11月28日、COPA reversal 2004で青木真也と柔術マッチで対戦し、跳びつき腕ひしぎ十字固めで一本負け。フィニッシュの腕ひしぎ十字固めで肘を脱臼した。
2005年11月6日、修斗で青木真也と再戦するも、青木に下からの三角絞めで固められ、鉄槌で左眉付近をカットし、TKO負け。
2006年4月21日、ハワイで開催されたRumble on the Rockでヘナート・ヴェリッシモと対戦し、パウンドでTKO勝ち。
2006年5月26日、ロサンゼルスで開催されたグラップリング大会「LA SUB X」でジャン・ジャック・マチャドと対戦し、ポイント判定勝ち。日本人として、唯一ジャン・ジャック・マチャドから勝利を挙げた。
UFC
2006年10月14日、UFC初出場となったUFC 64でジョン・フィッチと対戦し、判定負け。
2007年4月5日、UFC Fight Night: Stevenson vs. Guillardでフォレスト・ペッツと対戦し、3-0の判定によりUFC初勝利を挙げた。
2007年9月19日、UFC Fight Night: Thomas vs. Florianでチアゴ・アウベスと対戦し、TKO負け。
2008年4月19日、UFC 83でジョナサン・グレと対戦し、TKO負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
DREAM
2008年7月21日、DREAM初出場となったDREAM.5で宮澤元樹と対戦し、宮澤の出血によるドクターストップで1RTKO勝ち。
2008年8月3日、和術慧舟會山口支部主催「グラップリングトーナメント2008 強者III」85kg以下級および無差別級に出場し、どちらも優勝を果たした。
2008年9月23日、DREAM.6で憧れの選手であったという桜井"マッハ"速人と対戦し、3R判定負け。
2009年4月25日、ライト級転向初戦となるCAGE FORCE 10でマーカス・ドナヒューと対戦予定だったが、ドナヒューの体重超過で試合は中止となり、失格勝ちとなった。ライト級への階級変更のため、17kgの減量を行っていた。
2009年5月24日、ZST初出場となったZST.20で小谷直之と対戦し、変形ネックロックで一本勝ちを収めた。
2009年9月、自らが代表を務める格闘技ジム「マスタージャパン」を東京・水道橋にオープン。
2009年9月12日、CAGE FORCEで行われたCAGE FORCEライト級王座決定戦で児山佳宏と対戦し、左フックでKO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2009年10月25日、DREAM.12でパーキーと対戦。1R終了時にパーキーが左目の視界不良を訴えタオルを投入し、TKO勝ちとなった。
2010年2月13日、初参戦となったシュートボクシングで黒木信一郎と対戦し、KO勝ちを収めた。
2010年3月22日、DREAM.13で菊野克紀と対戦し、右フックでKO負けを喫した。
2010年10月3日、初出場となったパンクラスのメインイベントで北岡悟と対戦し、フロントチョークで一本負けを喫した。
2010年11月21日、地元・山口県で開催されたDEMOLITION WEST II in YAMAGUCHIのメインイベントで西方清信と対戦し、チョークスリーパーで一本勝ちを収めた。
2011年2月19日、2度目の参戦となったシュートボクシング「SHOOT BOXING 2011 act.1 -SB166-」で元プロボクシング日本ミドル級王者鈴木悟と対戦し、1Rに右フックで2度目のダウンを奪われたところでレフェリーストップによるTKO負けを喫した。
2011年4月29日、修斗で中蔵隆志と対戦し、2-0の判定勝ち。試合後「今日は引退を掛けて戦った」と告白し号泣した。
2011年7月18日、修斗世界ウェルター級(-70kg)王座決定戦で朴光哲と対戦し、終始グラウンドでコントロールし、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2012年5月18日、修斗世界ウェルター級タイトルマッチで挑戦者のジョヴァニ・ジニスと対戦し、パウンドでKO勝ちを収め初防衛に成功した。
2012年12月24日、VTJ 1stでカーロ・プラターと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。
2013年9月29日、修斗世界ウェルター級タイトルマッチで挑戦者の児山佳宏と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収め2度目の防衛に成功した。
2013年11月16日、シュートボクシングでボーウィー・ソーウドムソンと対戦し、右ストレートでKO勝ちを収めた。
2014年3月30日、PANCRASE 257でライト級キング・オブ・パンクラシストのISAOと対戦し、3RTKO負け。
2015年11月29日、修斗世界ウェルター級王座を返上。
戦績
プロ総合格闘技
グラップリング
アマチュア総合格闘技
柔術
キックボクシング
獲得タイトル
- 全日本アマチュア修斗選手権 ミドル級 準優勝(2001年)
- 修斗ミドル級新人王(2002年)
- 第3代CAGE FORCEライト級王座(2009年)
- 第11代修斗世界ウェルター級王座(2011年)
脚注
関連項目
- 男子総合格闘家一覧
- ブラジリアン柔術家一覧
- 柔道家一覧
- プロ修斗選手一覧
- 修斗世界王者一覧
- DREAM選手一覧
- UFC選手一覧
外部リンク
- 弘中邦佳 (@hironaka9244) - X(旧Twitter)
- 公式ブログ
- マスタージャパン - 総合格闘技/ブラジリアン柔術ジム
- マスタージャパン 選手データ
- DREAM 選手データ
- 修斗 選手データ
- パンクラス 選手データ
- MMAjunkie 選手データ
- eFight 選手名鑑
- 弘中邦佳の戦績 - SHERDOG(英語)




