精舎(しょうじゃ、विहार、Vihāra、ヴィハーラ、ビハーラ)とは、仏教の比丘(出家修行者)が住する修道施設、寺院、僧院のこと、また、その異名。
精舎とは、精行者の所居なるをいい、精妙の謂ではないとされる。また平たく言えば、精進する者たちの舎宅を意味し、立派な建物を意味するのではないとされる。
釈迦在世の主な精舎として天竺五精舎(てんじくごしょうじゃ)と言われるが、その一覧は所説あり確定していない。大蔵法数には以下が挙げられている。
- 祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)
- 竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)
- 大林精舎(重閣講堂、彌猴池精舎)
- 霊鷲精舎(りょうじゅしょうじゃ)
- 菴羅樹園精舎(あんらじゅおんしょうじゃ)
ビハーラ
近年、各地の寺院などが、仏教精神を元に幼稚園や介護ケアサービスを行う施設、またターミナルケア(仏教版ホスピス)を有し、これをビハーラと呼ぶ場合がある。これについてはビハーラ (医療)を参照。
マハーヴィハーラ
マハーヴィハーラ(Mahāvihāra)とは「偉大なヴィハーラ」「大僧院」との意味。以下などの大規模な僧院を指して使われることもある。
- ナーランダ大僧院(Nalanda Mahavihara)- インド,世界遺産
- ヴィクラマシーラ僧院- インド
- オーダンティプラ僧院 (en)- インド
- ソーマプラ僧院- バングラデシュ,世界遺産
- ラトナギリ僧院 - インド
- アヌラーダプラ・マハーヴィハーラ - スリランカ
脚注
関連項目
- 伽藍
外部リンク
- 『精舎』 - コトバンク




