1969年総選挙とは、マレーシア独立以来、第3回目の総選挙のこと。1969年5月10日、半島部マレーシアで実施され、1月後に、東マレーシアでも実施された。選挙結果は、議会の大多数を占める国民戦線(UMNO、マレーシア華人協会、マレーシア・インド人会議)が大きく議席数を減らした。

華人系政党であるマレーシア民政運動党(GRM)及び民主行動党(DAP)が、憲法153条条項によって規定されていたマレー人優遇の政策で、特権でもあるブミプトラ政策に対して反対のキャンペーンを展開し、議席数で大幅な躍進を勝ち取った。

その後、華人系政党を支持した青年が首都クアラルンプールを行進、マレー人と衝突、5月13日事件へ発展する契機となった総選挙である。

選挙結果

凡例:Aliance=国民戦線(統一マレー国民組織・中国人協会・インド人会議),DAP=民主行動党,PMIP=全マラヤ回教党,GRM=マレーシア民政運動党,PPP=人民進歩党,PR=人民党,SF=社会主義戦線,UDP=民主連合党

出典:10.連邦議会選挙結果。国家機構図・名簿・ドキュメント(アジア経済研究所『アジア動向年報』)
注:カッコ内の数字は前回1964年4月の選挙結果である。

参考文献

  • 動向分析レポート 1969年のマレーシア(アジア動向年報ブラウジング) 

マレーシア総選挙、マハティール元首相の野党が勝利 WSJ

5 Malays tell us their side of the shocking events on May 13th 1969

【第93回】[マレーシア×政治]マレーシア総選挙の日程が確定、注目される若い有権者たち SingaLife 在シンガポール日本人向けの

マレーシア下院総選挙2018、日本の皆さんに知ってほしいこと BEYOND MALAYSIA

マレーシア議会のキホンと過去の選挙の様子(2013年・2018年) BEYOND MALAYSIA